与謝野晶子が心動かされた豊かな秋の情景を描く
優雅に輝く18Kイエローゴールド製のケースを採用したモデル（Ref.GTBY996）は、与謝野晶子が晩秋の黄昏時、あたり一面を茜色に染める夕日が岡の向こうに沈んでゆき、銀杏の葉が金色に輝く小鳥のように空を舞う情景に感銘を受け、詠んだとされる短歌がデザインテーマとなる。文字盤のベースには横の縞模様が特徴の赤めのうを用いて、茜色に染まる空を表現。この独特の色合いを見せる文字盤の上で、銀杏の葉のシルエットを型抜きしたプレートと、小鳥・銀杏の葉を彫金したプレートを重ねてレイアウト。銀杏の葉は、輝きの強い線と魚々子（ななこ）と呼ばれる連続した小さな円を組み合わせており、小鳥は手作業で非常に細かい線をつける絹目仕上げによって表現している。このようにモチーフごとに彫金技法や仕上げを変えることで、与謝野晶子が心動かされた豊かな秋の情景を文字盤上で描いている。
気品漂うプラチナをケース素材に用いたモデル（GTBY995）は、正岡子規が無数の星が輝く夜空病床から窓越しに眺め、その中で自分に向かってひときわ煌く星に、生きることへの希望と自然の美しさやを感じて詠んだとされる歌をモチーフとしている。文字盤のベースには、深い青色のラピスラズリを用いて、夜空を表現しており、さらに軽やかに降る雪を表す雪華・雪輪模様をシルエットで型抜きしたプレートと、どの角度から見ても緻密に輝く雪華・雪輪模様の彫金を施したプレートを重ねることで、正岡子規の心象風景を美しく描いている。短歌の中で重要なワードとなる星は、繊細な彫刻が施された白蝶貝で表現されるが、これは「クレドール」を象徴するマークとなるクレストマークの星から着想を得たデザインとなっている。
厚さ1.98mmの極薄ムーブメントを搭載
本機はケース径30mm、厚さ7.6mmのコンパクトボディに、厚さわずか1.98mmの極薄メカニカルムーブメント、キャリバー6890を搭載。時計としての性能に加えて、デザイン性も追求して開発された68系ムーブメントで、高級機械式時計だけを製造する岩手県・雫石の雫石高級時計工房にて、一流の時計師が組立・調整からケーシングまで一貫して手掛けたものとなる。このキャリバー6890は、パーツ間の調整に100分の1mm単位の精度が求められるため、熟練の時計師でも1日に1個から2個しか組み立てることができない希少ムーブメントであることも、本機の魅力のひとつ。サファイアケースバックからは、テンパー仕上げの美麗な青いネジを採用したキャリバー6890を心ゆくまで鑑賞することも可能だ。
https://www.rasupakopi.com/